アレルギーの理論と実践

アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息、鼻炎、結膜炎などアレルギー疾患に対する理論的考察と具体的実践

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ストレスと悪霊

 先ほど、ウィルスと悪霊を比較し考えてみました。
さて、こんなことしても幽霊なんていないと思っている人が多いはずの現代において、悪霊の議論は笑い話のようにさえ感じることでしょう。
 しかし、本当に『悪霊』は過去の遺物となっているでしょうか。確かに「悪霊が取り憑いて病気になった」なんて言う人はテレビの中くらいでしか見ません。これはテレビが過去の遺物になっているからでしょうか。

 アトピーアレルギーの原因が悪霊のせいではないことは確かでしょうし、一般的に見ても悪霊だと言う人はいません。しかしアレルギー性疾患の原因を「ストレスだ」という医者や患者は大勢います。しかし本当に「ストレス」なのでしょうか。「ストレスだ」という人々のいう『ストレス』とは一体何を指しているのでしょうか。
 アトピーアレルギーが現代になって増えたのは明白な事実ですが、『ストレス』は現代になって増えたのでしょうか。むしろ昔の方が飢餓や貧困、戦争など昔のほうが『ストレス』は多かったのではないのでしょうか。
 ここで百歩譲って、現代社会は『ストレス』が蔓延したとしましょう。確かに自殺者等も増えていますので、大人にとっては『ストレス』があるのかもしれません。
 では学校や会社という社会で受けた何かを『ストレス』だとしたならば、乳幼児に見られるアトピーアレルギー疾患は一体なにが原因なのでしょうか。それも『ストレス』でしょうか。

 さらに百歩譲って、乳幼児も『ストレス』が原因としたら、犬などのペットや猿にまで広がるアトピー花粉症などのアレルギー疾患は『ストレス』が原因なのでしょうか。一体、この動物たちの『ストレス』とはなんでしょうか。そして彼らのストレスは増えたのしょうか?
 ここまで来ると、明らかに『ストレス』がアトピーアレルギー疾患に関係しているというのは、非論理的なものであるということが簡単におわかりいただけるかと思います。そしてストレスと安易に口に出していた人は自分の中に、昔の人と同様に『悪霊』という概念を使っている事に気付いたかと思います。
 この言葉の用い方は漠然、曖昧、デタラメ、いい加減、など様々な形容をつけたくなるほどのものです。何かを言ったつもりで何もわかっておらず、病気の原因を何か適当に作り上げた概念のせいにしています。

 さらに反論として、『ストレス』だけではなく「複合的要因だ」という言い方も同様に漠然としていて、一体何を差しているのはわかりません。そもそも複合的でない事象などはほとんどなく、複合的要因ならばその繋がりを具体的に示さない限り、「ストレス」といった言葉となんら変わらなくなります。
 そして「ストレス」、「遺伝」、「複合的要因」というものの言い方は、どこかで植え付けられたイメージに振り回されている思考様式であり、これが問題の本質を見逃すことになっています。

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